追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
さすがは長い付き合いのルークだ。どうやら、俺の後追いを端から見越していたようだ。
「ま、本当に追ってくるかは、半信半疑だったけどな」
ルークはヒョイと肩を竦めて付け加えた。
「ともあれ、こうしてお前が来たからには、俺はお役御免だ。なにせ彼女には、お前が四六時中べったりくっ付いてるんだからな。俺はこれから、この国の軍部訓練に参加することになったから後は頼んだぜ」
軍部訓練……?
「クロフ経由で俺の話を聞き付けたっていう将軍が直々に誘いに来てな。面白そうだから訓練参加を許諾したんだ。これからさっそく早朝訓練なんで、そろそろ行くぜ。なにかあれば言ってくれ、そんじゃーな」
キョトンと見返す俺に、ルークはヒラヒラと片手を振って、足早に貯蔵庫を出て行った。
これ幸いとアイリーンの護衛役から手を引いて、嬉々とした様子で軍部に向かうルークのうしろ姿を見ながら、俺は確信していた。ルークは半信半疑などではなく、俺の後追いを百パーセント見越していたに違いないと。
何故ならルークの右肩には、ちゃっかりと愛用の訓練用武具の一式が担がれていたのだから……!
「ま、本当に追ってくるかは、半信半疑だったけどな」
ルークはヒョイと肩を竦めて付け加えた。
「ともあれ、こうしてお前が来たからには、俺はお役御免だ。なにせ彼女には、お前が四六時中べったりくっ付いてるんだからな。俺はこれから、この国の軍部訓練に参加することになったから後は頼んだぜ」
軍部訓練……?
「クロフ経由で俺の話を聞き付けたっていう将軍が直々に誘いに来てな。面白そうだから訓練参加を許諾したんだ。これからさっそく早朝訓練なんで、そろそろ行くぜ。なにかあれば言ってくれ、そんじゃーな」
キョトンと見返す俺に、ルークはヒラヒラと片手を振って、足早に貯蔵庫を出て行った。
これ幸いとアイリーンの護衛役から手を引いて、嬉々とした様子で軍部に向かうルークのうしろ姿を見ながら、俺は確信していた。ルークは半信半疑などではなく、俺の後追いを百パーセント見越していたに違いないと。
何故ならルークの右肩には、ちゃっかりと愛用の訓練用武具の一式が担がれていたのだから……!