かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
3・乙女の恋愛事情
 次の日。
 私は香花ちゃんが、何か純に吹聴するのではないか、と、気が気ではなかった。
 瞬とキスしたのは確かだし、瞬と一時期つきあったような関係でいたのは確かだ。
 香花ちゃんは、純に興味を持っている。
 だとしたら、昨日の私の行動を、純に持っていくのは確かだ。
 彼女は、朝早くから教室に来ていた。
 低血圧の純も、私が登校してきた時には、席に着いていた。
 ふたりきりの時間は、あったはず。
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