かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
4・夏に降る刹那な雪
夕食を終え、母親がお風呂に入っている時。
私はクッションを抱え、ビール片手に何となくソファに座りTVを見ていた。
音楽番組で、何周年特集だとか。
昔懐かし映像などを流していた。
ほんと、私は音楽に疎いのだなということを、まざまざと知らされる。
アイドルはもっての外、ミリオンセールだったというバンドの曲も、名前は知っている大御所歌手のそこそこあたらしい曲も、何も聞き覚えがなかった。
こんなんで、よくバンドの歌詞なんて書いてたもんだわ私、とまたため息が出る。
もう二度と、書くことはない。
ごろん、と横になり、ソファの肘掛けにあたまを乗せた。
天井を仰ぎ、目を瞑った。
私はクッションを抱え、ビール片手に何となくソファに座りTVを見ていた。
音楽番組で、何周年特集だとか。
昔懐かし映像などを流していた。
ほんと、私は音楽に疎いのだなということを、まざまざと知らされる。
アイドルはもっての外、ミリオンセールだったというバンドの曲も、名前は知っている大御所歌手のそこそこあたらしい曲も、何も聞き覚えがなかった。
こんなんで、よくバンドの歌詞なんて書いてたもんだわ私、とまたため息が出る。
もう二度と、書くことはない。
ごろん、と横になり、ソファの肘掛けにあたまを乗せた。
天井を仰ぎ、目を瞑った。