かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
連れてこられたのは、サックスやフルートといった吹奏楽で使う楽器が並べられているお店だった。
どれもこれもキラキラとしている。その美しさに惹かれ、その値段の高さに引いた。
「ギター系は地下なんだ」
そう言うと、彼は店の奥にあった階段を降りて行く。
後に続くと、彼はふたり分しか横幅のない、狭い階段の真ん中に立っていた。
真剣な表情をして、その階段にびっしり貼られているものを見ていた。
私も倣うと、そこには“メンバー募集!”などと書かれている貼り紙があった。
ファミレスの紙ナプキンほどの大きさのものが、何枚も重なり、ピンで止められている。
そのなかのひとつには“ギタリスト募集。連絡は下記まで”とあり、どうやら興味を持ったひとがその貼り紙を持っていっていいらしい。
どれもこれもキラキラとしている。その美しさに惹かれ、その値段の高さに引いた。
「ギター系は地下なんだ」
そう言うと、彼は店の奥にあった階段を降りて行く。
後に続くと、彼はふたり分しか横幅のない、狭い階段の真ん中に立っていた。
真剣な表情をして、その階段にびっしり貼られているものを見ていた。
私も倣うと、そこには“メンバー募集!”などと書かれている貼り紙があった。
ファミレスの紙ナプキンほどの大きさのものが、何枚も重なり、ピンで止められている。
そのなかのひとつには“ギタリスト募集。連絡は下記まで”とあり、どうやら興味を持ったひとがその貼り紙を持っていっていいらしい。