かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
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「これから超絶大事なものを配るからなー」
 季節はすっかり秋めいていた。
 高校2年生の秋。
 瞬たちだけではない、私たちも未来を見据えて歩いていかねばならないと、現実を押しつけられるものを、高野先生は帰りのHRで私たちに押しつけた。
「げっ。進路調査票~」
「嫌だ~。現実見たくねえ」
「一生高校生の夏休みでいたい」
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