君に出逢えたこと、忘れない。
「なにしてるか答えることもできないのかよ」


「まぁ別にいいけど」


男の子は興味無さそうにそう言いながら自分の机に置いてあったカバンを持って教室から出ていこうとしている


あっ、なにか答えなきゃ!


「あのっ!」


男の子は嫌そうな顔をしながらもこっちを向いてくれた


そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃない


そっちが私に話しかけてきたんだし、




「私、部活に入ってなくて放課後はいつもこうして教室から部活する人たちを眺めてるの」




私は自分が運動ができない分、他の人が楽しそうに部活をしている姿や頑張っている姿を見て毎日元気をもらっている




頑張っている人たちを見ると私も頑張れる気がするんだよね




「見るだけで何がいいんだよ」


えっ、、




「俺は見てるだけなんか絶対に嫌」



「見てたらしたくなるだろ、ふつー」



男の子はそんなことを言いながら外を眺めている



その目はなぜかすごく悲しそうで、、



どうしてそんな顔するの_?
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