君に出逢えたこと、忘れない。

忘れかけていたこと

「相澤 涙愛さん」




病院の待合室で女性の人に名前を呼ばれていつもの病室に入った





「久しぶりだね、涙愛ちゃん」




病室に居たのは今までずっとお世話になってきた中川先生




中川先生は私のお父さんみたいな存在で入院中に辛くて耐えられなかった時はいつも話を聞いてくれていたの





すごくいい先生だと思ってるんだ





「お久しぶりです、中川先生!」





「元気そうだね」





「はいっ」




「じゃあ、さっそく検査を始めようかな」







退院してから何回か検査をしたけどその時は特に変わったことはなくて前よりは落ち着いてたみたい




でも私の場合、元気でも悪化してることがあるから、、




それが1番怖い、、。










「今回の検査でも特に目立った異常はなかったので安心してください」





先生の一言で検査中ずっと強ばっていた顔が一気に緩んだ







よかった、、





これで今日の花火大会も行ける






4人で行くことになった花火大会は、学校の前に6時に集合って美夏から連絡がきた





浴衣もきて髪の毛もセットしてもらうんだよね



お祭りモードに入っていた私の頭の中は先生の言葉で我に返った




< 46 / 61 >

この作品をシェア

pagetop