君に出逢えたこと、忘れない。

「でも、もうそれも今日で終わりにする、ちゃんと美夏に気持ち伝えるよ」



海里くんは堂々としててすごく真剣だ




「海里くんならきっと大丈夫だよ」



私は安心して、と言うような笑顔で言った



私の言葉で海里くんの緊張が少しでもほぐれたらいいな



そして海里くんと美夏が結ばれますように




「だから涙愛ちゃんも後悔しちゃダメだよ」




「うんっありがとう!」





後悔……か、



でもまだ好きなのか分からないし、、



……


ううん、違うよ…




初めて会った時から多分惹かれてた



けど、好きじゃないって自分に言い聞かせてたんだろうな




私なんかが告白するなんて_









「クレープどれにする?」




「あっえっと、いちごチョコにしようかな」



「おっけ」




気づいたら列の前まで来てて海里くんが私のも頼んでくれた




「はいっ」




「ありがとう、これお金」




海里くんはキョトンとしててなんのことか分からないとでも言うような顔をしてる


「クレープの…」




「あぁこれは俺からの奢り」




「でもっ」




「話聞いてくれたし勇気貰えたから、ねっ?」



「ありがとう…」




海里くんはニコッと笑いながらうなづいた




そろそろ花火上がるし美夏のところに戻ることにした




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