私も異世界で魔法を使えました!
大人達の話し合い(エドウィン)
俺は、父親の王宮での私室の前に来ていた。
扉横には近衛騎士が2名立っているが、俺だと分かると警戒を解いて、暖かな眼差しをくれた。俺は心を決めて扉を叩いた。
中から父親の穏やかな声が聞こえたから、俺は扉を開けて中に入る。
父親は、書類に何やら書き込んでいた。仕事をしていたようだ。
「どうしたんだ?こんな時間に事前に学園からの連絡も無く、此方に来るのは初めてじゃないか?」
笑顔で、話しかけてくれる父親に、少し緊張しながら話しかけた。
「親父…聞いて欲しいことがあるんだ」
「うん?なんだい。まぁ言ってみなさい、聞いてから判断しようか。
まあ、座りなさい」
父親は、側にあった椅子に俺に座るように言ったので座り、俺は聖女もどきの事を父親に伝えた。
一通り話し終えると。
父親は、ササッと紙に文を書いて、それを部下に手渡しその部下は、部屋から出て行った。
「そうだな…ちょっと待ってなさい」
そう言って、自ら俺にお茶を淹れてくれた。
しばらく学園の話をしていたら。
「そろそろ行くとするか」
私室を出て行ったので、俺も後を追ったんだけど。
歩くのが速い…
少し歩き、ある部屋の前に来て、俺はここが誰の部屋か察した。
なにせ近衛騎士の数が多いし扉もかなり豪華である。
ドアの前で止まって騎士に合図すると、騎士が中に入り扉を開けてくれた。
父親の後に続き中に入ると、やはり皇帝陛下が居た。
王宮だし、居るのは知っているが、相変わらず威厳のある方だなぁと思う。
どっちかと言うと父親は細く、皇帝陛下はがっちり厳つい感じのお方だ。
王族の男は俺を覗いて瞳がエメラルドグリーンなんだ。
髪は父親とレオがシルバーで、皇帝陛下と王太子のフレドリックがゴールド。
豪勢だよな、キンキラだ。
「どうしたんだ?こんな時間に、エドウィンと一緒など珍しいな。
丁度休憩しようと考えていたから、向こうの部屋に行こうか」
隣の会議室みたいな所に入ると、王太子殿下のフレドリックと、宰相と魔法学の所長がいた。
和やかにお酒を飲んでるが、まだ夕方すぎだぞ。
各自、仕事は良いのか?
「素早い行動ですね」
父親が言うと。
「我が娘の、一大事と聞くと来ない訳には行かないでしょう!」
「私は、魔法が関わっているなら何処にでも行きますが」
「可愛い弟が洗脳されているなんて、私が来なくて誰が来るのですか」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…」
上から宰相、所長、王太子、皇帝陛下だ。
「じゃあ私の方から先程 息子から聞いた話を説明致します」
父親がさらりと説明をした。
「なんだと!私のマシェリーが、言いがかりを付けられて、攻められているなど。
許せん!小童共が!今すぐ迎えに行く。連れて帰るぞ!」
「まぁ待て落ち着けライアン。
話に聞くと、お前の娘は辛い立場でも頑張っている様だし、エドウィンや友人もいる様だ。
もう少し様子を見てみるのはどうだ?お前は、普段は冷静沈着なのにな…」
「煩い!レイモンド!お前が婚約者などと言うから、あんな聖女もどきに纏わりつかれるんだよ。
どうせ第二王子の妃になりたいとか言う娘だろうが!」
「おいおいライアン、前にも言ったが不敬罪で捕まえるぞっHAHAw」
「皇帝陛下。レオは、魔法での洗脳確実みたいですね。
わたくしの密偵にも探らせていたのですが、生徒会の書類作成も滞っているようですし、明らかに以前とは皆に対する態度や行動に、変化が見られます」
「そうか…フレドリックの密偵は、優秀だからな。
密偵はその聖女の事は、どう言っているのだ?」
「うちのものの中に少数ですが、魔法を使える者が居まして。
眼を合わせた時に、洗脳していると言うのが高い確率で正しいかと推測されます」
「そうか…では、所長阻止できるのか?エドウィンの指輪みたいな物が現時点で用意できるか?」
「そうですね……多分、数個なら似たような物を、用意できるとは思いますが、もう洗脳された後なので、排除出来るかは、試してみないことには何とも言えません。
私の息子は、生徒会の副会長をしています。
あの子にも、エドウィン様と似たような魔法避けのネックレスを、させていますから、洗脳はされていません。
補佐の子達と、生徒会の仕事を篭ってやっているそうですよ。
レオ様は、たまに来て仕事をしていくそうですが、フラっと出ていくそうです」
「うーんそうか、では一応試してみるから集められるだけ集めてくれ」
「はい。分かりました。
それでは皆様先に失礼します。集められるだけ集めます」
凄い。流石、国を動かしている人達だと思った。
遠慮なくポンポン的確な意見を出し合い、纏めて進め動かす行動力と決断力は、凄い。
呆気にとられて見ていると。
所長が、颯爽と去って行った。
何を考えているか解らない、オレンジの瞳と、翠の腰迄の長いストレートの髪。なんだか掴みどころの無い人なんだよな。
「じゃあ。後は、呑みながらこれからの計画を考えよう。
ライアン愚痴ぐらい聞いてやるから、言ってみろ。
でも、頭をクリアーにして娘の為計画も考えるんだぞ!」
「解りました皇帝陛下」
計画会議という名の呑み会がはじまった……
なんだよこれ?
扉横には近衛騎士が2名立っているが、俺だと分かると警戒を解いて、暖かな眼差しをくれた。俺は心を決めて扉を叩いた。
中から父親の穏やかな声が聞こえたから、俺は扉を開けて中に入る。
父親は、書類に何やら書き込んでいた。仕事をしていたようだ。
「どうしたんだ?こんな時間に事前に学園からの連絡も無く、此方に来るのは初めてじゃないか?」
笑顔で、話しかけてくれる父親に、少し緊張しながら話しかけた。
「親父…聞いて欲しいことがあるんだ」
「うん?なんだい。まぁ言ってみなさい、聞いてから判断しようか。
まあ、座りなさい」
父親は、側にあった椅子に俺に座るように言ったので座り、俺は聖女もどきの事を父親に伝えた。
一通り話し終えると。
父親は、ササッと紙に文を書いて、それを部下に手渡しその部下は、部屋から出て行った。
「そうだな…ちょっと待ってなさい」
そう言って、自ら俺にお茶を淹れてくれた。
しばらく学園の話をしていたら。
「そろそろ行くとするか」
私室を出て行ったので、俺も後を追ったんだけど。
歩くのが速い…
少し歩き、ある部屋の前に来て、俺はここが誰の部屋か察した。
なにせ近衛騎士の数が多いし扉もかなり豪華である。
ドアの前で止まって騎士に合図すると、騎士が中に入り扉を開けてくれた。
父親の後に続き中に入ると、やはり皇帝陛下が居た。
王宮だし、居るのは知っているが、相変わらず威厳のある方だなぁと思う。
どっちかと言うと父親は細く、皇帝陛下はがっちり厳つい感じのお方だ。
王族の男は俺を覗いて瞳がエメラルドグリーンなんだ。
髪は父親とレオがシルバーで、皇帝陛下と王太子のフレドリックがゴールド。
豪勢だよな、キンキラだ。
「どうしたんだ?こんな時間に、エドウィンと一緒など珍しいな。
丁度休憩しようと考えていたから、向こうの部屋に行こうか」
隣の会議室みたいな所に入ると、王太子殿下のフレドリックと、宰相と魔法学の所長がいた。
和やかにお酒を飲んでるが、まだ夕方すぎだぞ。
各自、仕事は良いのか?
「素早い行動ですね」
父親が言うと。
「我が娘の、一大事と聞くと来ない訳には行かないでしょう!」
「私は、魔法が関わっているなら何処にでも行きますが」
「可愛い弟が洗脳されているなんて、私が来なくて誰が来るのですか」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA…」
上から宰相、所長、王太子、皇帝陛下だ。
「じゃあ私の方から先程 息子から聞いた話を説明致します」
父親がさらりと説明をした。
「なんだと!私のマシェリーが、言いがかりを付けられて、攻められているなど。
許せん!小童共が!今すぐ迎えに行く。連れて帰るぞ!」
「まぁ待て落ち着けライアン。
話に聞くと、お前の娘は辛い立場でも頑張っている様だし、エドウィンや友人もいる様だ。
もう少し様子を見てみるのはどうだ?お前は、普段は冷静沈着なのにな…」
「煩い!レイモンド!お前が婚約者などと言うから、あんな聖女もどきに纏わりつかれるんだよ。
どうせ第二王子の妃になりたいとか言う娘だろうが!」
「おいおいライアン、前にも言ったが不敬罪で捕まえるぞっHAHAw」
「皇帝陛下。レオは、魔法での洗脳確実みたいですね。
わたくしの密偵にも探らせていたのですが、生徒会の書類作成も滞っているようですし、明らかに以前とは皆に対する態度や行動に、変化が見られます」
「そうか…フレドリックの密偵は、優秀だからな。
密偵はその聖女の事は、どう言っているのだ?」
「うちのものの中に少数ですが、魔法を使える者が居まして。
眼を合わせた時に、洗脳していると言うのが高い確率で正しいかと推測されます」
「そうか…では、所長阻止できるのか?エドウィンの指輪みたいな物が現時点で用意できるか?」
「そうですね……多分、数個なら似たような物を、用意できるとは思いますが、もう洗脳された後なので、排除出来るかは、試してみないことには何とも言えません。
私の息子は、生徒会の副会長をしています。
あの子にも、エドウィン様と似たような魔法避けのネックレスを、させていますから、洗脳はされていません。
補佐の子達と、生徒会の仕事を篭ってやっているそうですよ。
レオ様は、たまに来て仕事をしていくそうですが、フラっと出ていくそうです」
「うーんそうか、では一応試してみるから集められるだけ集めてくれ」
「はい。分かりました。
それでは皆様先に失礼します。集められるだけ集めます」
凄い。流石、国を動かしている人達だと思った。
遠慮なくポンポン的確な意見を出し合い、纏めて進め動かす行動力と決断力は、凄い。
呆気にとられて見ていると。
所長が、颯爽と去って行った。
何を考えているか解らない、オレンジの瞳と、翠の腰迄の長いストレートの髪。なんだか掴みどころの無い人なんだよな。
「じゃあ。後は、呑みながらこれからの計画を考えよう。
ライアン愚痴ぐらい聞いてやるから、言ってみろ。
でも、頭をクリアーにして娘の為計画も考えるんだぞ!」
「解りました皇帝陛下」
計画会議という名の呑み会がはじまった……
なんだよこれ?