シークレットシープ
ひつじが一匹
放課後の秘密
*梨良side*
「ねえねえ、深沢君と浦部さんがデキてるって本当かな」
本当じゃないよ。
「いや、それは間違いないっしょ。キスしてるの見たって子もいるよ」
キスなんてしてないよ。
「放課後寝てるって噂も聞いたことあるけど」
それは……。
まあ、間違ってないな。
靴箱の前で楽しげに噂話に花を咲かせている、違うクラスの女の子たち。
そこどいてくれないと、靴を履き替えられないんだけど……。
なんでうちのクラスの靴箱の前で止まってるの……。
声をかけることができたらいいんだけど、私が今彼女たちの話題の人物になっているみたいだからどうも気まずい。
どうしようかと思案していると、クラスメイトがやってきて靴箱前にいる女の子たちに声をかけた。
「ごめん、そこどいてもらっていい?」
あなたは神様ですか?
思わず胸の前で手のひらを合わせて拝みそうになった。
颯爽と現れたクラスメイトのおかげで、女の子たちはそそくさと靴箱の前から立ち去っていってくれた。
「ねえねえ、深沢君と浦部さんがデキてるって本当かな」
本当じゃないよ。
「いや、それは間違いないっしょ。キスしてるの見たって子もいるよ」
キスなんてしてないよ。
「放課後寝てるって噂も聞いたことあるけど」
それは……。
まあ、間違ってないな。
靴箱の前で楽しげに噂話に花を咲かせている、違うクラスの女の子たち。
そこどいてくれないと、靴を履き替えられないんだけど……。
なんでうちのクラスの靴箱の前で止まってるの……。
声をかけることができたらいいんだけど、私が今彼女たちの話題の人物になっているみたいだからどうも気まずい。
どうしようかと思案していると、クラスメイトがやってきて靴箱前にいる女の子たちに声をかけた。
「ごめん、そこどいてもらっていい?」
あなたは神様ですか?
思わず胸の前で手のひらを合わせて拝みそうになった。
颯爽と現れたクラスメイトのおかげで、女の子たちはそそくさと靴箱の前から立ち去っていってくれた。
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