シークレットシープ
誰がために
【梨良Side】
「深沢君、起きて……!!先生が睨んでるよ!!」
人ひとり通れる空間を埋めるように腕を伸ばして、隣の席の深沢君の机を軽く揺らす。
けれど、反応するのは机の上にポイッと放置されているシャープペンだけ。
ちらりと先生を見ると、どんどん表情が険しくなっている。
視線の先にはもちろん深沢君がいる。
5限目の漢文の授業。
みんな眠たい目をこすって頑張って起きている中、堂々と机に伏せて寝ている深沢君が目についたみたいで。
先生はさっきから漢文の解説をしながらずっと深沢君を見つめている。
ここで怒鳴り散らして授業を止めないでいる先生はすごいと思う。
そういえば、中学の時にいたなぁ。
居眠りしてる子がいたら延々とお説教して授業を1時間まるまるつぶした先生。
真面目に授業を受けたいと思ってる子にとっては大迷惑だよね。
まあ、いちばん悪いのは居眠りしちゃう子なんだけど……。
「深沢君、起きて……!!先生が睨んでるよ!!」
人ひとり通れる空間を埋めるように腕を伸ばして、隣の席の深沢君の机を軽く揺らす。
けれど、反応するのは机の上にポイッと放置されているシャープペンだけ。
ちらりと先生を見ると、どんどん表情が険しくなっている。
視線の先にはもちろん深沢君がいる。
5限目の漢文の授業。
みんな眠たい目をこすって頑張って起きている中、堂々と机に伏せて寝ている深沢君が目についたみたいで。
先生はさっきから漢文の解説をしながらずっと深沢君を見つめている。
ここで怒鳴り散らして授業を止めないでいる先生はすごいと思う。
そういえば、中学の時にいたなぁ。
居眠りしてる子がいたら延々とお説教して授業を1時間まるまるつぶした先生。
真面目に授業を受けたいと思ってる子にとっては大迷惑だよね。
まあ、いちばん悪いのは居眠りしちゃう子なんだけど……。