シークレットシープ
ひつじが二匹
おそろい
【梨良Side】
今日は登校したら、返ってきたテストの解き直しをしようと決めていた。
全体的に満足のいく結果ではあったけど、まだまだ応用問題でのミスが多い。
部分点をもらえている問題もあるけど、完答できるようにならなきゃ……。
まずはいちばん点数が低かった日本史からしよう。
そう色々計画を立てながら、いつもよりずっと早く家を出て学校への道のりを歩いていたのに……。
教室に着くと、その予定はくずされた。
「……どうしたの、深沢君」
深沢君の席の周り一帯に、彼の名前が書かれた教科書やノート、あと返却されたテストまで散らばっていて。
私の机のすぐそばにはチャックが全開のカバンが落ちている。
これ、絶対投げたでしょ。
教室に入って、自分の席に近づいてから、机の上をめがけてぽーいって。
で、そのはずみでチャック全開のカバンから中身が飛び出して。
ついでにそのかばんは勢い余って机の上に着地せず、私の机の方まできたって感じかな……。
今日は登校したら、返ってきたテストの解き直しをしようと決めていた。
全体的に満足のいく結果ではあったけど、まだまだ応用問題でのミスが多い。
部分点をもらえている問題もあるけど、完答できるようにならなきゃ……。
まずはいちばん点数が低かった日本史からしよう。
そう色々計画を立てながら、いつもよりずっと早く家を出て学校への道のりを歩いていたのに……。
教室に着くと、その予定はくずされた。
「……どうしたの、深沢君」
深沢君の席の周り一帯に、彼の名前が書かれた教科書やノート、あと返却されたテストまで散らばっていて。
私の机のすぐそばにはチャックが全開のカバンが落ちている。
これ、絶対投げたでしょ。
教室に入って、自分の席に近づいてから、机の上をめがけてぽーいって。
で、そのはずみでチャック全開のカバンから中身が飛び出して。
ついでにそのかばんは勢い余って机の上に着地せず、私の机の方まできたって感じかな……。