Flower Pink






私はステージの袖から足をだして壇上へでた。



下で見てる生徒たちはジロジロと私を見る。



けれど私は下を見ずに桜雅さんだけを見た。



「……大丈夫。堂々としてろ」



壇上の上に立った瞬間、桜雅さんは私にそっと耳打ちする。



その言葉に私は自然と背筋がピン、と伸びた。



……堂々と。



私はFlower PinkのQueenである以前に香月家の跡取りなんだから……!





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