Flower Pink
『……皆様、初めまして。この度Flower PinkのQueenになりました、香月海桜です』
私が前を向いて自己紹介をすると自然と生徒たちは静かになった。
『まだ……この学園にも入ったばかりで皆様にも認めてもらえないかもしれませんが、私はQueenになった以上、華ノ蔵学園を守りますのでよろしくお願いします』
深くお辞儀をするとしばらく沈黙が流れる。
「……質問、失礼します。厚かましい質問ですが……香月って……あの、香月家ですか?」
そして1人の生徒が手を挙げてその沈黙を破った。
その生徒に対して私はニコッと微笑む。
『……はい。以後お見知りおきを』
私がそう言うと生徒はワッと盛り上がった。