Flower Pink
会場内が拍手に包まれる。
……え……
これって……大丈夫ってこと……?
椅子に座る桜雅さんを見ると桜雅さんは満足そうに口角を上げた。
「香月家の方がFlower Pinkに入ったのなら怖いもの無しだわ……!」
「学園がさらに向上する……!」
よ、よかった……
どれだけ"香月"の名が高いんだろう……
藍……藍が積み重ねてきたものはすごい信頼なのね……
『ありがとうございます。皆様、よろしくお願いします』
私が改めて深くお辞儀をするとさらにワッと大歓声が起こった。
ステージ上が震えるほどの拍手に私は少し涙がでそうになった。