Flower Pink
私が下を向いて不安そうな顔をすると桜雅さんはフワッと私を優しく抱きしめた。
「……香月が思ってる通り、次は橘組と直接対決かもしれない……まだ橘組は東エリア以外の誰かを使ってくるかもしれないけど……」
桜雅さんの香水の香りがフワッと鼻に香ってすごく落ち着く。
……桜雅さん、私が不安に思ったことを察知してくれたんだろうな……
「……大丈夫です、共に戦うってQueenに入る時決めたんですから。……私は今まで以上に橘組に狙われるのを意識して過ごします」
私はそう言ってギュッと桜雅さんを抱きしめ返した。
……なんかずっとこうしていたい。
桜雅さんの腕の中はすごく安心する……