Flower Pink
「……桜雅、さ……」
桜雅さんの名前を呼んだ瞬間、私の唇に桜雅さんの唇が優しく触れてどうにかなってしまいそうだった。
……顔、熱くて死にそう……
「……俺は海桜の存在が安心してすごく好きだ。絶対、俺からは離さないから……」
そしてそのまま優しく抱きしめてくれた桜雅さんの早い心臓の音を聞いて私は桜雅さんは本当に私を好きだと言ってくれてるのだと感じた。
「……私も好きです。桜雅さんが辛い時はこうやって抱きしめてあげたいです……」
私がそう言うと桜雅さんは照れたように笑って私の手に優しく触れた。