Flower Pink




さっきとは違ってニコニコ笑顔を絶やさない皐月に慣れないけど……



……とりあえず一緒に戦ってくれると行ってくれたし話し合い成功なのかな……



「……ねえ海桜」



「……え?」



そう思いながら下を俯いてると皐月は初めて私の名前を呼んだ。



「……母さんのお墓は東京にあるんだよね?」



「……! あ、ある! 連れていく!」



思いがけない言葉に私は驚く。



「……まあ……全部終わってからだけど」



「……うん」



……皐月……それは少しは向き合おうとしてくれてるってことだよね?



そう思うと私はなんだか嬉しくなった。




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