Flower Pink

「……トップになるということは今まで以上に敵が多くなるということです」



「……」



私が楓さんを見つめそう言うと楓さんはピクっとこめかみを動かした。



「今まではトップを狙い続けてた。だから上を倒せばいい。それだけだったけど……私たちはこの座を守らなきゃいけない。

……これから私たちの座を狙おうとしてくるチームなんてわんさかいる」



「……桜雅さんがいないFlower Pinkは弱いってか？」



「……違う。桜雅さんが意識不明な今、私たちは桜雅さんのために動かなきゃいけない。Flower Pinkをより強くするために」