Flower Pink




「ならないって言った」



「……なんで……?」



私と家族になるのが嫌とか……?



やっぱり私のことを許せないとか……?



そんな顔で皐月を見ると皐月はまた私をギュッと抱きしめた。



「……海桜が色んな人を失ったこと、そのために苦しんだこと、詳しく叔父さんに聞いたよ。それに海桜とまた暮らせるって思うとすごく嬉しい」



「……じゃあなんで……」



……一緒に暮らそうよ、皐月。



私に濃い血が繋がってる家族は皐月しかいないんだよ……




< 379 / 434 >

この作品をシェア

pagetop