Flower Pink



「落ち着けって……!」




大声を出されて私はビクっと体が硬直する。




「……藍さんを狙ったのは橘組でも橘組の傘下だ。だから橘組に直接行くのは無意味だ」




「……じゃあ……どこに行けばいいのよ……」




「……俺も行くからついて来い。おまえ1人じゃ無理だ」




桜雅さんはそう言って足を進めた。



なぜか私も自然と足が動いてしまう。



……なんで……



「……なんでついてくるんですか」




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