うるせえ、玉の輿。



「私の家にこれが入っていたって言うと、私に何か丞爾くんのことを知らせたかったのかもしれない」
「もしかしたら、俺みたいな貧乏人が虹村社長によくして頂いているからですかね」
「気にしないで。貴方のことを私は本当に可愛いと思っているんだから」

「……じゃあ、付き合っちゃえよう」

今日呼び出したのは、このホテルで、このファイルを見せて、怯えるジョージさんを業平が慰める。そしてそのまま、ベットへって流れができていたはずだ。

私をあの時、ジムに呼ばなければ、だけど。

そうしたら私だってお腹いっぱい焼肉を食べられたし、二人はセックスできていたんじゃないかな。

なので、空気を読まずにそういってしまった。

「な、何を言ってるの」
「だってさ、ジョージさん怖がってるじゃん。それを守れるのは業平しかいない。ジョージさんは業平のことどうよ」


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