うるせえ、玉の輿。
業平は、しばらく固まっていたが、泣きそうな顔で首を振る。
「貴方は汚くないでしょう」
「……でも、業平の好きな人でしょ。私がいたら、あの人、業平のこと好きにならないかもよ」
「その時は、二人のエッチに私も入れてもらおうかな」
業平は家のドアを開けると、バックを玄関に置いて、ヒールをカツカツ言わせながらジョージさんの方へ近づく。
身構えるジョージさんに、助手席から胸倉をつかんで、強引に顔を近づけて何かささやいた後に、キスをした。
「------っつ」
「え? なんか私の時と違う!」
近づいてみると、腐っても男である業平は両手で胸倉をつかみ、強引に口の中に舌をいれて、中を蹂躙しているようだった。
何を言ったのかはこちらからは分からなかったけど、二人が私のキスより濃厚で、卑猥な音を立て、長いことしていたのは間違いない。
「うん。ごちそうさま」
「……うう。いい匂いがした」