伝えたい。あなたに。"second story"
嫌なこと
それでも前へ
自分の声がわからない。
病院のベッドの上でそう思うことが多くなった。
両親に山瀬先生との話を聞いて、将来のことを聞かされた時。
あの時は舞い上がってしまったけれど、本当にいいのだろうかと考えてしまう。
優秀な医者と、なんの取り柄もない私が一緒にいて、本当に幸せだろうかと。
同棲を始めたと言っても、まだ彼の家に行ったことはなくて。もう一度考え直すこともできるのではないかと思った。それ以上に、家族のことを何も知らなかったことが情けなく思えた。
けれども。
病院のベッドの上でそう思うことが多くなった。
両親に山瀬先生との話を聞いて、将来のことを聞かされた時。
あの時は舞い上がってしまったけれど、本当にいいのだろうかと考えてしまう。
優秀な医者と、なんの取り柄もない私が一緒にいて、本当に幸せだろうかと。
同棲を始めたと言っても、まだ彼の家に行ったことはなくて。もう一度考え直すこともできるのではないかと思った。それ以上に、家族のことを何も知らなかったことが情けなく思えた。
けれども。
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