伝えたい。あなたに。"second story"
十字架はひとりで
きっと幼い頃の自分はあの人を知らず知らずに傷つけていたのだろう。
でも、あの子にはいつも母親がそばにいて、自分は一人ぼっち。だから、そんな彼が羨ましかった。ささいなことでも、嫌な顔を向けたんだ。
だから、傷つけられたんだ。
私が傷つけた。
そのせいで彼は罪を犯した。
自分がどんなに利己的で冷たい人間だったか、よくわかった。
誰も責められないんだ。
はぁ...
ため息がでる。
それは紛れもなく、自分への落胆だった。
はぁ...
自分の髪をかきむしった。
もう...最悪だ...自分。
あの日の傷、痛み、恐怖。
何もかも一人で背負って生きていく。
自分が迷惑をかけていた人に、恨み辛みの感情を持ち、見捨てたんだ。
今、いくらお金を積んでもらっても、健康はお金で買えない。それは自分も痛いほど分かってる。
自分の罪を償うのは、私ひとりだ。
山瀬先生を思い続ける資格なんてないんだ。
でも、あの子にはいつも母親がそばにいて、自分は一人ぼっち。だから、そんな彼が羨ましかった。ささいなことでも、嫌な顔を向けたんだ。
だから、傷つけられたんだ。
私が傷つけた。
そのせいで彼は罪を犯した。
自分がどんなに利己的で冷たい人間だったか、よくわかった。
誰も責められないんだ。
はぁ...
ため息がでる。
それは紛れもなく、自分への落胆だった。
はぁ...
自分の髪をかきむしった。
もう...最悪だ...自分。
あの日の傷、痛み、恐怖。
何もかも一人で背負って生きていく。
自分が迷惑をかけていた人に、恨み辛みの感情を持ち、見捨てたんだ。
今、いくらお金を積んでもらっても、健康はお金で買えない。それは自分も痛いほど分かってる。
自分の罪を償うのは、私ひとりだ。
山瀬先生を思い続ける資格なんてないんだ。