伝えたい。あなたに。"second story"
一般病棟は以前いたところとそんなに変わらなかった。



配置は違うけれど、あの日の出来事が容易に想像できた。




あたりは暗くなっている。



ベッドに寝転ぶ。



今日は眠れなくても良いと思えた。



冷えた手足の指先が、冷たくなった心をさらに冷やす。



それでも、流れる涙は暖かい。



私、なんで生きてるんだろう。



あれほど生きたいと願ったはずなのに。



自分の心は真っ暗闇に取り残された。
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