伝えたい。あなたに。"second story"

悪夢

太陽が部屋を照らす。
いつもより眩しい。
憂鬱だ。



久しぶりに熱が出た。
昨日の状態よりも全然良いかもしれないけれど、目を開けるのも辛い。
自分の呼吸音が無駄に大きく頭に響く。



コンコンッ



『おはよう。ゆうかちゃん。』



声の主は広瀬先生だ。



『おはようございます。』



『ちょっと頑張りすぎたね、ゆっくりしててよ?今日はこわーい、山瀬先生はいないからね、安心して。』



『うん、怒られないから!』



『僕も午前中はいるから、遠慮なく呼んでね。』



『わかりました。』



その日はほとんど眠って過ごした。
回診も寝ている間に終わったのだろうか。
あまり記憶にない。
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