伝えたい。あなたに。"second story"
あまり眠らないまま、朝を迎える。
もう9時を過ぎているけれど。


体を起こすのもだるい。
病院は気が進まないけれど、まさか嫌々とは言ってられない。不安な気持ちが一層胸をもやもやさせた。


『ゆうかー、お母さんどうしても外せない仕事が入ったの。一度断ったんだけど、、』


扉を開けたまま、お母さんが顔を覗かせる。


『大丈夫、タクシーでいくから。』


『ごめんね、山瀬先生には連絡したから。外来の時間ならいつでも良いって。』


もう連絡していたとは、やっぱり行かない選択肢はない。


だるい身体を無理やり持ち上げて、身支度をする。
休み休みしていると、あっというまに1時間が過ぎた。


朝ごはんはいいや。


後ろ向きな気持ちを抑えながら、呼んでおいたタクシーに乗る。流れる景色をぼーっと見つめる。


また病院か、、、





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