伝えたい。あなたに。"second story"
そうこうしていると。


『高島さんー高島ゆうかさん』


とにかく立ち上がって、診察室へ向かう。


『おはよう。』


椅子に座ると同時に山瀬先生が言う。


『うん。』


『うんって、相当具合悪いのね。39度はきついね。よく頑張った。』


『うん。』


『どんな症状?』


『あ...たま..いたい。だる...い。』


山瀬先生が距離を縮める。


『うん、脈とらせて。』


しばらくの間沈黙が流れる。


『あとは?』


......。


......。



『ゆうか、大丈夫?』


何も答えない私を見て、山瀬先生は聴診にうつる。


『やっぱり横になって診ようか。』


そういうとベッドに横にされる。


聴診をしながら何か言っているようだったけれど、わからなかった。


『少し休んで行って。点滴入れるから。』


『うん。』
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