伝えたい。あなたに。"second story"
荷物を置いて椅子に座り直す。


『飲もうとするんですけど、気持ち悪くなって。ダメなんです。でも、飲まないと不安になるし。』


『そうだったんだ。
そうだよね、薬飲みにくい時もあるもんね。飲もうとすることは、良いことだと思うけど、気持ち悪くなっちゃうと辛いもんね。』


ゆっくりとうなずく。


『今のところは発作は出てないの?』


『はい。でも、昨日の夜突然苦しくなって、力入らなくなって怖かったんです。』


『うんうん。山瀬先生に相談してみようか?』


『薬飲んでないの、怒られますかね。もう今日怒られましたし。』


『もしかして、それを心配してたの?』


『はい。』


『大丈夫よ、だってゆうかちゃんは飲もうとしたんだから。それがうまくできなくても、誰も責めないし、ゆうかちゃんも悪くないからね。』


少しばかり不安はあったけれど、宮本さんが言うなら。


『そうですかね、、』


『電話してみるね。』


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