伝えたい。あなたに。"second story"
部屋のベッドでぼーっとする。


病院で寝ている時のことを思い出した。


まだ、全然癒えてないんだなぁ。


お腹の傷に手を当てたら。


一筋の涙が流れる。


悲観的になっているわけではないけれど、毎度のように溢れる涙が、未だ整理のつかない自分の心を表していた。


『ごめんね。』


誰に向けたのかは自分でもわからない。


泣いたらだめだ。


呼吸が浅くなっていることに気付いて、我に帰る。


< 162 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop