伝えたい。あなたに。"second story"
朝———


目覚めてすぐにわかる。


やってしまった感。


枕元にある体温計に手を伸ばす。


pipipipipi


37.4°c


よっしゃ、、セーフ


これならまだちょっと具合悪いで済む。数値上は。


でもこのだるさ、、


いやいや!大丈夫さ。


バレないように、恐る恐るリビングを覗き込む。


あれ、お母さんもういないのか。


朝ごはんにラップがかかっている。


置き手紙とともに丁寧に薬も置いてある。


おつかい行ってきて...


その下にずらずらと品物が書いてある。
赤字でデカデカと"cabで行きなさい"と。
cabはあんまり使わないよね、日本は。
とツッコミを入れて。


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