伝えたい。あなたに。"second story"
サイレンの音がだんだん近づいてくる。
こんなはずじゃなかったのに。


『とりあえず診てもらってください。』


犯罪者として見られるくらいなら、いっそどこかに消えて無くなってしまいたいと思った。もうトラウマを増やしたくない。


『救急隊の池田です。お名前言えますか?
...高島——

私、、死にますか、、

大丈夫ですよ、もう少し頑張りましょうね。

あまり状態が良くないので、話は後にしてもらえますか。———-』

警察官へ向けられた言葉はどこか鋭かった。
きっと、あとはなんとかしてくれる。

そうして、私は意識を手放した。
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