伝えたい。あなたに。"second story"
『大丈夫ですか?』


のんびりと部屋に入ってきたのは、広瀬先生とは違う先生だった。


途端に体が強張る。


我慢して大人しくしておけば良かったと、後悔する。


『あ、あの、、』


私がソワソワしていると、看護師さんが代わりに説明する。


『広瀬先生は、、』


『広瀬先生?あー今救急車の対応してるから。』


弱気な自分が大きくなる。


なんで、こんなことくらいで不安になるんだろう。子供でもあるまい。


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