伝えたい。あなたに。"second story"
大して、できることもなかったと、
がっかりして、お腹をさすりながら布団に入る。


ふぅー。


ふぅー。


また夜が明けちゃう。
寝てないと山瀬先生にはすぐにバレる。
顔色がまさに蒼白といったところだろうか。

..........


『おはよう。』


『おはようございます。』


『昨日はごめんね、夜調子悪かったって?』


『はい、でも、大したことなかったので。大丈夫でした。』


『いや、その顔色で大したことないの?』


『まあ、医療的には多分大したことなかったので。死に直結しないというか。』


『いやいや、そんな究極の選択で医療はあるわけじゃないのよ。』


あははははっ。


誰もがわかるようなあからさまな笑いでごまかす。


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