伝えたい。あなたに。"second story"
静まり返る部屋。
でも、楽しかった。



母と笑えた時間がとても幸せに感じた。
お母さん。ありがとう。



夕食が運ばれる。
今日はいつもより食欲がある。



母には感謝しかない。
心の健康も大切といった山瀬先生の言葉は本当だったと今になって思う。



『おいしい、、、。』



『ごはんが、、おいしい。』



なんて幸せなんだろう。
生きるために仕方なく食べてたご飯とは違う。



おいしいご飯だった。
お腹も心も満たされるご飯だった。



これを家族で食べられたら、どんなに楽しいだろう。
そんなことを考えていた。


お父さん、お母さんのもとに、高島ゆうかとして生まれたことに、幸せを感じた。初めて、自分という存在を肯定できた気がしたよ。



その日のごはんは、特別な味がした。
全部、食べれた。



お皿が空になるのはいつぶりだろうか。



“ごちそうさまでした”



1日3回手を合わせる。



ベッドで眠ることができる。
あたりまえの、この幸せをみんなで共有したいと思った。








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