伝えたい。あなたに。"second story"
コンコンッ


『はいっ。』



ノックに山瀬先生が返事をする。



『ゆうか、発作出たって、大丈夫?』



お母さんだ。



『一度発作が出ると、夜中にもよく繰り返してたでしょ。今日は大丈夫かしら。』



『お母さん、大丈夫だよ。薬も飲んだし。』



流石にお母さんと寝るのは、、、。



『ナースコールがあれば、安心なんだけどね。』



『ないない。大丈夫だから。私も一応、高校も卒業して大人になるんだから。』



他の人よりは遅れたけれど、なんとか卒業することができた。


『お母さん、寝る直前にも診察しますから、あと連絡もすぐ取れるようにしておきます。』



『うんうん、大丈夫だって。』



とりあえず話は合わせておく。



お母さんからどんな突拍子もないアイディアが出るか怖いから。



『そう?遠慮なく呼んでね。今日は私も社員さんたち遅くまで起きてると思うから。』



『わかった。』






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