伝えたい。あなたに。"second story"
はぁぁ。
いくら山瀬先生が近くにいても、発作が出て呼べる自信ないな。
いっそのこと寝ないという選択肢もあったけれど、すぐにバレそうだったからやめた。
必ず発作が起きるわけではないし、とりあえず寝てみよう。
ダメだったら起きていれば良いし。
家のベッドはやけに落ちつく。
よく眠れそう。
時計は1時を回った。
案の定、苦しさがある。
やばいかも、、。
一度体を起こす。
寝てられないや。
発作が出るのが怖くて横になりたくない。
でも薬を吸入するには、まだ早い感じがする。
どうしよう。
ベッドに座ったまま、うとうとしていた。
、、、。
、、、。
、、、。
息苦しさを感じて、ハッとする。
ケホッケホッ
時間は2時を指している。
ゲホゲホッ
ゲホゲホッ
ケホッケホッ
薬吸おう。
、、、。
ゲホゲホ
咳でうまく吸えない。
ケホッケホッ
ゲホゲホ
もう最悪だ。
ゲホゲホッ
苦しい。
ゲホゲホゲホゲホッ
山瀬先生の電話番号を表示したまま、発信ボタンを押せずにいる。
どうしよう。
ケホッケホッゲホゲホ
刻一刻と咳はひどくなる。
喘鳴が聞こえるようになってきた。
ゲホゲホゲホゲホッ
その時
ガチャッ
突然部屋の扉が開いた。
『ゆうか、遠慮したらダメでしょ。』
山瀬先生だった。
ゲホゲホッ
『吸える?ゆっくり呼吸して、ダメだったら点滴で入れるから大丈夫。』
ゲホゲホっ
ゲホゲホ
全然吸えない。
頭がぼーっとしてくる。
深夜にも関わらずどこかに電話しているようだった。
ガチャ
また誰かが入ってくる。
『ゆうかちゃん、右手ちょっとだけチクッとするよ。』
香奈さんだ。こんな夜中なのに、、、。
ゲホゲホッ
『焦らなくて良いから、ゆっくり息してて。』
山瀬先生がいう。
少しずつ、咳がおさまってきた。
完全に発作が治る頃には3時を過ぎていた。
『大丈夫?点滴もう少しで終わるからね。』
『うん。先生寝なくて良いの?』
『ゆうかに点滴したまま寝れないでしょ。』
ただでさえ夜勤明けなのに、深夜までそばにいてくれる優しさに、申し訳なくなる。
『ありがとう、先生。』
『ゆうかのために、ここにいるから良いの。今日はそばにいるから、少しでも寝ておきな。』
いくら山瀬先生が近くにいても、発作が出て呼べる自信ないな。
いっそのこと寝ないという選択肢もあったけれど、すぐにバレそうだったからやめた。
必ず発作が起きるわけではないし、とりあえず寝てみよう。
ダメだったら起きていれば良いし。
家のベッドはやけに落ちつく。
よく眠れそう。
時計は1時を回った。
案の定、苦しさがある。
やばいかも、、。
一度体を起こす。
寝てられないや。
発作が出るのが怖くて横になりたくない。
でも薬を吸入するには、まだ早い感じがする。
どうしよう。
ベッドに座ったまま、うとうとしていた。
、、、。
、、、。
、、、。
息苦しさを感じて、ハッとする。
ケホッケホッ
時間は2時を指している。
ゲホゲホッ
ゲホゲホッ
ケホッケホッ
薬吸おう。
、、、。
ゲホゲホ
咳でうまく吸えない。
ケホッケホッ
ゲホゲホ
もう最悪だ。
ゲホゲホッ
苦しい。
ゲホゲホゲホゲホッ
山瀬先生の電話番号を表示したまま、発信ボタンを押せずにいる。
どうしよう。
ケホッケホッゲホゲホ
刻一刻と咳はひどくなる。
喘鳴が聞こえるようになってきた。
ゲホゲホゲホゲホッ
その時
ガチャッ
突然部屋の扉が開いた。
『ゆうか、遠慮したらダメでしょ。』
山瀬先生だった。
ゲホゲホッ
『吸える?ゆっくり呼吸して、ダメだったら点滴で入れるから大丈夫。』
ゲホゲホっ
ゲホゲホ
全然吸えない。
頭がぼーっとしてくる。
深夜にも関わらずどこかに電話しているようだった。
ガチャ
また誰かが入ってくる。
『ゆうかちゃん、右手ちょっとだけチクッとするよ。』
香奈さんだ。こんな夜中なのに、、、。
ゲホゲホッ
『焦らなくて良いから、ゆっくり息してて。』
山瀬先生がいう。
少しずつ、咳がおさまってきた。
完全に発作が治る頃には3時を過ぎていた。
『大丈夫?点滴もう少しで終わるからね。』
『うん。先生寝なくて良いの?』
『ゆうかに点滴したまま寝れないでしょ。』
ただでさえ夜勤明けなのに、深夜までそばにいてくれる優しさに、申し訳なくなる。
『ありがとう、先生。』
『ゆうかのために、ここにいるから良いの。今日はそばにいるから、少しでも寝ておきな。』