伝えたい。あなたに。"second story"
『こんにちは。お泊まりはどうだった?』



『すごい楽しかったよ。』



『案の定、熱出してね。』



『ごめんなさい。』



『まあ想定内だったけど、島田さんがいたから大目に見たよ。』



そうだったんだ、改めて香奈さんには感謝する。



『先生?』



『ん?』



『いつも私のこと診てくれてありがとう。先生がいなかったら、今頃どうなってたかわからないよ。心から感謝してるよ。先生大好きー。』



一息で言って布団で顔を隠す私をよそに。



『どうした、熱で頭おかしくなったのか?』



そんなことを言ってくる。



『ひどい、頑張って言ったのに。』



『ありがとう、そんなこと言われたら嬉しくて、、



頭をわしゃわしゃと撫でられる。



『嬉しい。でも、風邪治さなきゃね。』



『うん。』



ギュッと短いハグをしてくれた。





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