伝えたい。あなたに。"second story"
家は変わったけれど、思ったよりも落ちついて過ごせそう。



山瀬先生も病院にいるときより、少しお母さんみたいだけど、優しすぎるくらい優しい。



山瀬先生がお風呂に入っている間に、部屋を散策してみる。



畳の部屋が多いな。



ここは。



お茶室だ。



い草の香りに懐かしさを覚えて、足を踏み入れる。



水屋もある。



茶道をする人がいたのかな。



水屋の奥に、箱に入った茶碗があった。



きっと大切なものだろうから、開けずに外から眺める。



そばに一枚の紙が置かれているのに気づいた。



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