伝えたい。あなたに。"second story"
『タクシーで行くから、ちゃんと戸締りして、暖かくするんだよ。』



自分が具合悪いときにも、心配をしてくれるなんて。



『泰志もね、気をつけて。』



なんだか夫婦みたいなやりとりに一人で、ワクワクしていた。



間違いなく鍵をかける。



よし。



また再開すると決めた勉強に取り掛かる。



久しぶりにペンを持った気がする。



しばらくすると、泰志さんから連絡が入った。



"インフルエンザだった。
帰り次第隔離を要請する。"



隔離って、とりあえずマスクと加湿、部屋を暖かくしよう。



"でも私はもうかかったから大丈夫じゃないの。"


ふと気づいて送る。


"型が違う"


すごい短文。


必要最低限の感じに、相当具合が悪いのだろうと思う。


"お大事に。"


先生に送るなんて夢にも思わなかった。


何か食べるのかな。


一応、うどんあるし、なんとかなるか。


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