シンデレラは王子に攫われる
「愛叶くん、その召使いじゃなくてこっちのお姫様をアメリカに連れて行ってちょうだい」
「私、愛叶がデビューした時からずっとファンなの〜!!」
そう言い迫ってくる母と姉に、麗美は体を震わせる。それに気付いたのか、愛叶は麗美を強く抱きしめた。
「……俺がアイドルになったのは、麗美をあなた方から攫うためです」
思いがけない言葉に、麗美も驚く。愛叶を見上げると、「待たせてごめんな」と麗美は言われた。
「小さい頃から、麗美の体には痣や傷が絶えなかった。それに、この家からは怒鳴り声と麗美の泣き声が絶えなかった。成長していくうちに虐待だとわかりました。でも、俺には麗美を連れ出す力もお金もない」
だからこそ、お金を多く稼げるアイドルになった。そして、ハリウッドのオーディションを受けて見事合格。麗美を攫う準備が整った。そう愛叶は言った。
「な、何なのよ!私の方がその子よりずっと可愛いでしょ!?」
顔を赤くして姉が怒鳴る。母も何か言っていたが、「うるさいですね」と愛叶が黙らせる。
「私、愛叶がデビューした時からずっとファンなの〜!!」
そう言い迫ってくる母と姉に、麗美は体を震わせる。それに気付いたのか、愛叶は麗美を強く抱きしめた。
「……俺がアイドルになったのは、麗美をあなた方から攫うためです」
思いがけない言葉に、麗美も驚く。愛叶を見上げると、「待たせてごめんな」と麗美は言われた。
「小さい頃から、麗美の体には痣や傷が絶えなかった。それに、この家からは怒鳴り声と麗美の泣き声が絶えなかった。成長していくうちに虐待だとわかりました。でも、俺には麗美を連れ出す力もお金もない」
だからこそ、お金を多く稼げるアイドルになった。そして、ハリウッドのオーディションを受けて見事合格。麗美を攫う準備が整った。そう愛叶は言った。
「な、何なのよ!私の方がその子よりずっと可愛いでしょ!?」
顔を赤くして姉が怒鳴る。母も何か言っていたが、「うるさいですね」と愛叶が黙らせる。