シンデレラは王子に攫われる
「俺は、まっすぐで努力家の麗美を好きになったんです。心が醜い人を好きになろうとする気はありませんよ」
お姫様、行きましょうかと麗美は愛叶に優しく声をかけられる。その刹那、ふわりと麗美の体が浮き上がった。愛叶に横抱きにされたのだ。
「ま、愛叶くん!?」
「麗美、ちゃんと食べないとダメだぞ。めちゃくちゃ軽い!」
「そ、そうじゃなくて!!」
母と姉を置いてタクシーに乗せられた麗美は、隣に座った愛叶に顔を赤くしたまま言う。
「その……愛叶くんにあんなこと言ってもらえて嬉かった。でも、炎上とか……」
自分のせいで、愛叶の居場所がなくなるのは嫌だ。嬉しさとは違う涙があふれそうになる。それを察したのか、愛叶は麗美の両手を包んだ。
「それなら心配しないで。俺たちはアメリカに行くんだから。もう日本の芸能界のことなんて、気にする必要ないよ」
それより、と愛叶は麗美に顔を近づけた。
「告白の返事は?まあ、アメリカに連れて行くことに変わりはないけど」
お姫様、行きましょうかと麗美は愛叶に優しく声をかけられる。その刹那、ふわりと麗美の体が浮き上がった。愛叶に横抱きにされたのだ。
「ま、愛叶くん!?」
「麗美、ちゃんと食べないとダメだぞ。めちゃくちゃ軽い!」
「そ、そうじゃなくて!!」
母と姉を置いてタクシーに乗せられた麗美は、隣に座った愛叶に顔を赤くしたまま言う。
「その……愛叶くんにあんなこと言ってもらえて嬉かった。でも、炎上とか……」
自分のせいで、愛叶の居場所がなくなるのは嫌だ。嬉しさとは違う涙があふれそうになる。それを察したのか、愛叶は麗美の両手を包んだ。
「それなら心配しないで。俺たちはアメリカに行くんだから。もう日本の芸能界のことなんて、気にする必要ないよ」
それより、と愛叶は麗美に顔を近づけた。
「告白の返事は?まあ、アメリカに連れて行くことに変わりはないけど」