白と黒

過ち

翌日は休日だったので、昼近くまで寝ていた。

目を覚まし、タバコをくわえ火をつけようとすると携帯が一瞬アクアブルーに光るのが目に入った。

先にタバコに火をつけ、携帯を開くとフミヤからのメールだった。

〔ミサちゃん、めっちゃカワイイな!俺、狙っちゃってもイイ?〕

相手が黒川じゃなければ、まったく問題なかった。

俺の心が真っ暗な理由。

すべては黒川への気持ちを心の闇に閉じ込めたことにある。

また、自分に嘘をついてフミヤの気持ちを応援すれば、自分はもとより、フミヤや黒川まで傷つけることになる。

それが、わかっていても俺は人にイイ顔をする癖が治らないんだ。
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