ねえ、理解不能【完】





考えることも億劫になって、
ベッドに身体を倒して天井を見上げた。


千草がちらりと私を見たのが、視界の端でわかる。



字幕なしのアクション映画にはもうついていけていなし、このまま寝てしまおうか。


そう思いながら千草にぼんやりと視線をうつす。




「見ないの?」

「うーん、今度にする」

「.......レンタルだから無理」

「じゃあ、もういい」





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