ねえ、理解不能【完】
好きに気づくとき
◇
《 青、明日、お菓子作りしない?》
最悪なダブルデートから少したって、夏休みまであと少しって頃の土曜日。
テスト明けで、何もやる気が起きなくて部屋でのんびりしていたら、妃沙ちゃんからメッセージが届いて。
その後に、可愛い羊のスタンプが送られてくる。
私は嬉しくて、急いでオッケーの返信をする。
休日に妃沙ちゃんと遊べるなんて、嬉しい。
それにお菓子作りも、苦手だけど大好き。
テスト後のリフレッシュにもなるし、何より相手は麗しい妃沙ちゃんだし。
《私のお家でもいい?》
《分かった!妃沙ちゃんの家に行くねー》
妃沙ちゃんに会えることも、お菓子作りも楽しみだけど、明日は最近のことをゆっくりと相談してもいいかな。
妃沙ちゃんから、わくわくしてる羊のスタンプが送られてきて、私は携帯を閉じた。