ねえ、理解不能【完】
妃沙ちゃんに続いてはいった、キッチンにはすでにお菓子作りに使うものが用意されていて。
「勝手に決めちゃったんだけど、アップルパイといちご大福を作ろうかなって」
「わー!どっちも大好き!準備してくれてありがとう」
「よかった、楽しもうね」
妃沙ちゃんは花柄のエプロンをして、髪をひとつにまとめた。その仕草に不覚にもきゅんとして、見惚れていたら、
「青、目線がやだ。ほら、やるよ」
と、苦笑いされた。本当にいつでもお姉ちゃんみたいな妃沙ちゃんだ。
とりあえず、今わかったのは、妃沙ちゃんのエプロン姿は最強ってこと。