ねえ、理解不能【完】






どうして、私の周りは人からたくさん好意を持たれる人ばっかりなのかな。その流れで、どさくさに紛れて、私にもモテ期が来ればいいのに、一向に来る気配はない。



現実は私にだけ厳しいみたい。





だけど仕方がない。

千草が言うには私の特徴は、髪がくせっ毛なことと鼻が低いことしかないらしい。そんなことはないでしょう?!って思うけれど、もう少しあるにしても、平々凡々だ。平々凡々よりも下かもしれない。



最近、ありがたいことに胸は大きくなったんだけど。水着を着る機会も誰かに披露する機会もないから、宝の持ち腐れっていうかなんというか。千草に自慢するわけにもいかないし。




それよりも、もっと可愛く生まれたかった。

そんなことを思いながら、妃沙ちゃんの正面にまわる。






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