ねえ、理解不能【完】













その日の夜、自分の部屋で千草に言われたことをもう一度思い返した。

胸がぎゅっと痛くなって、布団にもぐって思いっきり泣いた。


なぐさめてくれる人もいないから、涙なんて止まらなくて、この期に及んでこうやって今私が泣いてることを千草に知って欲しいなんて思ってしまって。



私の醜さを見透かしていたような千草の顔が頭から離れない。本当は今までもずっと気づいていたの? 千草ってあんな顔もするんだね。





最後にDVDを見た日、

____広野みゆちゃんを紹介した日に戻りたい。







明日なんて、こなくていいのに。




千草とこんなふうになったのはこれが初めてで、どうすればいいかなんて、ちっとも分からない。







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