【実話】絶対に結ばれない男!
タカシはクラスの男子の中では真面目で、うるさくなくて、ノリはいいけど度は越さない、キチンとわきまえられる男子だった

羽目を外して怒られる私とは大違いな真面目君に見えた

細身の長身で、髪なんかサラサラしていて、切れ長の目をしていたから、「ナルホド、モテるワケだ…」と納得していた

でも、私にはまだタカシは友達だった




何故なら、私は同じクラスの一番の問題児を好きになっていたのだ!

彼の名前はケイ

一番うるさくて、落ち着きなくて、一番何か問題を起こすけど、なんだか私には非常に魅力的な人間に見えて…

優等生が不良を好きになるのと、きっと同じかな?なーんて…ただ、私には彼のやることが刺激的で、最高に面白かった

担任のイケメン先生は、後に「アイツほど手を焼かされたけど、面白いヤツはいなかった」なんて言っていたほど

あの頃は何もかもが楽しくて、輝いていた。

私もタカシも入賞したし、友達もたくさんいて…

タカシが、私の事をずーっと好きだったなんて、全く知る事なく、小学を卒業する。
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